日本人に愛されている食品の一つである納豆。
「我が家の食卓に、納豆は欠かせない!」
という方も多いのではないでしょうか。
しかし、この納豆。
スーパーで安売りしていると、ついまとめ買いをしてしまいませんか?
それで、3個パックで売られているものだから、最後の1個は賞味期限切れになってしまう……。
「気付いたら、1週間も過ぎていた」
などということになりがちです。
今回は、納豆の賞味期限切れについて、一体何日までなら食べても大丈夫なのか、についてお話していきます。
納豆の賞味期限切れ。何日までなら食べられる?
腐敗と発酵の違い
「微生物のはたらきによって物質が変化する」という点で、両者は同じものです。
私たち人間にとって有用なものを発酵、有害なものを腐敗と呼んでいるにすぎません。
消費期限と賞味期限
消費期限
袋や容器を開けずに、適切な方法で保存していた場合の
「安全に食べられる期限」
のことです。
お弁当やケーキなどの傷みやすい食品に表示されます。
消費期限を過ぎたものは口にしてはいけません。
賞味期限
袋や容器を開けずに、適切な方法で保存していた場合の
「おいしく食べられる期限」
のことです。
カップめんやペットボトルなどの傷みにくい食品に表示されます。
賞味期限を過ぎても、しばらくの間は食べられます。
納豆の賞味期限
納豆の賞味期限は、発泡スチロールや”わら”の場合で1週間前後、経木(きょうぎ=紙のように薄い木の板)の場合で2週間ほどです。
賞味期限は商品ごとに異なりますので、表示を確認されてみてください。
賞味期限切れの納豆を食べてみた
さて、いよいよ本題に入っていきます。
賞味期限切れの納豆は、何日までなら食べられるのか?
ここでは、実際に期限切れの納豆を食べた方々の声をお聞きください。
2日目
味や見た目、においなど、特に変化は見られません。
普通においしく食べられる状態だと思います。
5日目
見た目が少し黒っぽくなり、粒がやや硬くなっています。
敏感な人は、発酵が進んだにおいを感じるかもしれません。
ですが、食べても特に問題はありません。
7日目
賞味期限内の納豆と比べると、茶色が濃くなっている感じがします。
表面に白いブツブツがあり、食べるとザラザラするので、苦手と感じる人もいるようです。
味噌汁に入れれば、それなりに食べられます。
10日目
さすがに黒さが増してきました。
より硬くなり、粘りもありません。
パックを開けた瞬間に発酵が進んだにおいがし、
場合によっては、ジャリジャリとしたアミノ酸の結晶ができることがあります。
変なにおいがなければ食べられますが、納豆本来の風味は損なわれてしまいます。
食べられる納豆の見分け方
賞味期限が切れた納豆について、
「○日までなら食べられます!」
と一概に言うことはできません。
なぜなら、食べられる日数は、納豆の保存状態によっても変わるからです。
ですので、読者には日数ではなく、納豆の状態を判断基準にすることをお勧めします。
具体的には、以下のポイントを満たしているかチェックしましょう。
[食べられる納豆の見分け方]
粒どうしがくっついて糸を引いている。
アンモニア臭や腐敗臭がしない。
水っぽくない。
カビが生えていない。
納豆の保存方法
食べられる納豆の見分け方を理解したら、次は上手な保存方法について知っておきましょう。
納豆は、10℃以上の温度になると発酵が進んでしまうため、冷蔵庫で保存するのが基本です。
また、より長期にわたって保存したいときは、冷凍する方法もあります。
冷凍すると、納豆菌が休眠状態に入り、発酵を止めることができるのです。
パックや”わら”のままでは乾燥したり、他の食品ににおいが移ってしまったりするので、ラップやビニールに包んで冷凍庫に入れるとよいでしょう。
食べる前日になったら、冷蔵庫に移し、自然解凍させます。
冷凍することで、約1か月間、保存することが可能となります。
白い結晶がついた納豆をおいしく食べるには?
納豆に付いた白いブツブツは、「チロシン」というアミノ酸の結晶です。
チロシンは、大豆のタンパク質が納豆菌に分解されるときに作られます。
納豆の賞味期限が切れ、表面が乾燥してきたり、二次発酵したりすると、この結晶が姿を現します。
食べても無害ですが、ザラザラして食感がよくないので、チロシンが付着した納豆は、加熱調理するとよいでしょう。
納豆チャーハンや納豆パスタにすると、風味が増しておいしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
納豆の賞味期限が切れても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
食べられない納豆は、それなりの見た目やにおいになるので、食べる直前に気付くはずです。
しかし、基本はやはり、賞味期限内においしくいただくことだと思います。
もし、期限切れの納豆を食べるなら、あくまで自己責任でお願いします。
それでは、読者が素敵な納豆ライフを送れますように。
どうも、ありがとうございました!