お祭りの屋台の食べ物を紹介する記事の第2弾です。
前回は、北海道と東北地方のご当地メニューについて解説しました。
・お祭りの屋台の食べ物の種類。珍しいご当地メニューをご紹介(1)
今回は、関東地方の珍しい屋台について取り上げます。
目次
お祭りの屋台の食べ物の種類。珍しいご当地メニューをご紹介(2)
煮いか(茨城)
スルメを水で戻し、塩や醤油、みりんを入れて煮込んだ料理です。
見た目は「イカ焼き」と似ていますが、イカを焼かずに煮ているので、
焦げ目がなく、味がしっかりしみ込んでいるのが特徴です。
色を付ける場合は、調味料のほかに食紅を加えて煮込みます。
水で戻すときに重曹水を用いると、さらに柔らかくおいしくなります。
あげもんじゃ(千葉)
もんじゃ焼きは水分が多いので、そのままでは持ち運びに向きません。
そこで、もんじゃ焼きを皮で包み、油で揚げたのが「あげもんじゃ」です。
外はパリッと、中はアツアツでトロトロのもんじゃが最高においしいのだとか。
なかなかお目にかかれない珍しい屋台なので、お祭りで見かけたときは、
お見逃しなく。
厚木シロコロホルモン(神奈川)
厚木では養豚業が盛んで、豚ホルモン焼のお店も多く存在します。
シロコロホルモンは普通のホルモンと違い、豚の大腸を割かずに管状のまま使用します。
そのため、焼くと丸くコロコロになるのが特徴です。
2008年のB-1グランプリでも優勝したご当地グルメをぜひ屋台でも味わってみてください。
あんず飴(東京)
酢漬けにした果物に割り箸を刺して、水飴をからめ、氷で冷やしたものです。
「あんず」は傷みやすいので、現在では「すもも」が用いられているとか。
とけた水飴が垂れてもいいように、最中の皮と一緒に販売されていることもあります。
近年では、いちご飴やパイナップル飴、みかん飴など、種類が豊富になってきました。
ゼリーフライ(埼玉)
「ゼリー」とはゼラチンを使ったゼリーのことではなく、形が小判に似ていることから、
「銭フライ」と呼ばれていたのが由来です。
おからと茹でたじゃがいもに人参やネギなどの野菜を加え、パン粉などの衣を付けずに素揚げして作ります。
レインボーアイス(栃木)
5~6色のアイスを少量ずつすくって順にコーンに重ねていき、虹に見立てたアイス。
いちご、メロン、マスカット、梨、ブルーベリーといった味の異なるアイスを使用することもあれば、
色が違うだけでアイスの味は同じなこともあります。
見た目がカラフルなので、「インスタ映えする」と人気です。
焼きまんじゅう(群馬)
4個の蒸したまんじゅう(あんなし)を竹串に刺し、味噌だれを塗って焦げ目がつくまで焼いたものです。
味噌だれは、黒砂糖や水飴で甘く味付けされており、群馬県の北部に行くほど濃くなる傾向があります。
現在では、埼玉県や栃木県の一部にも広まっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
おいしそうな屋台の食べ物がたくさんありましたね。
個人的な話ですが、私の母は「焼きまんじゅう」が大好物です。
私が大学生の頃、他県出身の同級生に、
「『焼きまんじゅう』って何?」
と言われ、この食べ物が群馬周辺のご当地グルメであることを知りました。
次回は、中部のお祭りの屋台の食べ物をご紹介する予定です。
引き続き、よろしくお願いいたします。