前回の記事では、お墓参りをする意味について述べました。
今回はお墓参りのマナーについてです。
□ お墓参りに行く時期はいつなの?
□ お墓参りに適した時間帯は?
□ お墓参りはどんな服装で行けばいいの?
□ お墓に供える花には決まりがあるの?
□ お墓参りをするときの持ち物は?
□ お墓参りの具体的な手順を教えて!
この記事を読むと、これらの疑問を解決することができます。
■ お墓参りのマナー
時期
基本的にはいつ行ってもよいのですが、主な時期としては、
・お彼岸 … 春分の日、秋分の日を中日とし、前後3日間を合わせた7日間。
・お盆 … 地域によって異なりますが、8月15日の所が多いようです。
・命日 … 故人が亡くなった日です。
・正月
・年忌法要 … 故人の祥月命日(しょうつきめいにち)に営む法要のことです。祥月命日とは故人が亡くなった月日、法要とはご住職にお経を上げてもらうことです。
・人生の節目 … 進学、就職、結婚をしたときなど。
などがあります。
時間帯
時間帯も特に決まっているわけではないのですが、朝か日中の方が墓地の掃除がしやすいでしょう。
服装
法要のときは喪服(礼服)になりますが、それ以外であれば服装も特に決まりはありません。
ただし、墓地にはほかの人も来ていますので、あまり派手にならないようにしましょう。
花
意外なことに、花も特に指定はないようですが、以下の種類は避けた方がよいです。
・とげのある花 … バラ、サボテンなど。
・毒のある花 …
まさか、トリカ○トを供える人はいないと思いますが、アジサイ、スイセン、ヒガンバナなども毒を含む植物です。
・香りが強い花 … キンモクセイなど。
・つる性の花 … アサガオなど。
また、造花を供えてもよいかどうかはその場所のルールに従ってください。
持ち物
お墓参りのときに必要になる物は以下の通りです。
手桶、ひしゃく(柄杓) … 寺院や霊園の場合は備えてあることが多いです。
掃除用具 … ほうき、ちりとり、軍手、ゴミ袋、たわし(柔らかい物)、歯ブラシ、スポンジ、雑巾(ぞうきん)、バケツ
生花
花ばさみ
お供え物 … 果物、お菓子、飲み物など故人の好物を供えることが多いようです。
半紙
ろうそく
マッチ、ライター
線香
数珠
手順
それでは、お墓参りの具体的な手順について解説していきます。
□ 枯れた花は取り除く
□ 周囲をほうきで掃く
□ 雑草を取り除く
□ お墓にきれいな水をかけて清め、たわしやスポンジ、歯ブラシ、雑巾で汚れを落とす。
(当たり前ですが、雑巾は手桶の水でゆすがないでください)
(シミが残ってしまうので、墓石にお酒をかけるのはやめましょう)
線香から炎が出てしまったら、口で吹き消さずに手であおいで消してください。
□ 線香を香炉に立てるか線香皿に寝かせます。
□ 手に数珠を掛け、お墓の正面に向かい合掌。
(胸の前で左右の手のひらを合わせ、目を閉じて30度のおじぎをします)
□ 故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを伝えましょう。報告したいことを語りかけたり、短いお経を唱えるのもよいです。
(カラスが食い散らかします)
手桶に残った水は適当にその辺に…
まいちゃダメですからね。
■ まとめ
以上が、お墓参りの具体的なマナーとなります。
一言で言えば、
お掃除して、
花を飾って、
お供え物をして、
線香をあげて、
拝めばいいんです。
ちなみに、持ち帰ったお供え物は食べても構いませんし、仏壇に供えるのも良い事とされています。
「同食信仰」といって、お供え物には良い波動があると考えられているのです。
…っていうか、ぶっちゃけおいしそうですし。
この記事を読んでくださった読者の方も、家族そろってお墓参りに行かれてはいかがでしょうか。