小中学校で習うレベルの有名なことわざ一覧の続きです。
前回までの”ことわざ”はこちらからどうぞ。
今回は、は行の”ことわざ”を意味つきで紹介していきます。
国語のテストで文章題が苦手な人は、”ことわざ”のような知識問題で得点を稼ぐようにしましょう!
ことわざ一覧を意味つきで。小中学生向け、五十音順。は行
は行のことわざ
【は】
馬鹿とはさみは使いよう(ばかとはさみは使いよう)
切れないはさみでも使い方によってはよく切れるように、役に立たないと思っていた人でも使いようによっては役に立つ。
馬鹿の一つ覚え(ばかのひとつおぼえ)
おろかな者は一つ覚えるといつまでも忘れず、そればかり得意になって振り回すものだ。
掃きだめに鶴(はきだめにつる)
つまらない者ばかりがいる所に、優れた者が入ってくる例え。
話し上手は聞き上手(はなしじょうずはききじょうず)
本当に話の上手な人は、他人の話を聞くのも上手なものだ。
花より団子(はなよりだんご)
美しくても食べられない花より、食べられる団子の方がよい。
早起きは三文の得(はやおきはさんもんのとく)
早起きをすれば、何かとよいことがあるものだ。
腹が減っては戦ができぬ(はらがへってはいくさができぬ)
物事を行うには十分な準備が必要であることの例え。
【ひ】
ひさしを貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)
一部を貸したのがもとで、本体を奪い取られる。恩をあだで返される。
人の振り見て我が振り直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
他人の姿や行動を見て、良い所は見習い、悪い所は自分も改めよ。
人のふんどしで相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)
他人の物を利用して自分の利益をはかる。
人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)
人に害を与えようとすれば、自分もまた害を受ける。
人を見て法を説け(ひとをみてほうをとけ)
相手に応じてふさわしい処置を取れ。
火のない所に煙は立たぬ(ひのないところにけむりはたたぬ)
うわさ・評判が立つには何かのよりどころがあるはずだ。
百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
何度聞くよりも、一度実際に見て知り、確かめる方がよくわかる。
ひょうたんから駒(ひょうたんからこま)
意外な所から意外な物が出ること。冗談に考えたり、行ったりしていたことが本当になること。
貧乏暇なし(びんぼうひまなし)
貧乏で生活に追われ、のびのびとする暇が少しもない。
【ふ】
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
一度別れた夫婦の仲は元通りにならない。一度失敗したことは、取り返しがつかない。
武士は食わねど高ようじ(ぶしはくわねどたかようじ)
武士は、食べなくても食べたふりをして、ようじを使い、人に空腹の様子を見せないようにするものだ。
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
その値打ちを知らないものに高価な物を与えても、何の役にも立たない。猫に小判。
【へ】
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうかずうちゃあたる)
下手な者でも何度もやっていれば、そのうち成功することもある。
下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)
下手な人の考えることは時間を無駄にするだけで、何の役にも立たない。
下手の横好き(へたのよこずき)
下手のくせに、そのことをひどくこのむこと。
ペンは剣よりも強し
思想や言論の力は武力よりも強大である。
【ほ】
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)
その人を憎むあまり、その人に関係のある物すべてが憎くなる。
仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)
大部分ができあがっているが、肝心なところが抜け落ちている。
仏の顔も三度(ほとけのかおもさんど)
どんなにおとなしい人、情け深い人でも、道理に外れたことを三度も仕向けられると怒る。
骨折り損のくたびれ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
苦労するだけで何の効果もないこと。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
は行だけでも、たくさんのことわざがありましたね。
「豚に真珠」と「猫に小判」のように、似た意味のことわざは多いのですが、
「下手の横好き」と「好きこそ物の上手なれ」のように、反対の意味のことわざはめずらしいと思いました。
次回は、ま行のことわざを一覧にする予定です。
お楽しみに!
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