「来年は子供を預けて仕事を探そうかしら…」
そんな風に考えているママさんは多いと思います。
小学校入学前の未就学児を預かる施設には、「幼稚園」や「保育園(保育所)」がありますが、両者の違いは何なのでしょうか?
また、保育園には「認可」と「認可外」がありますが、二つの違いはどこにあるのでしょうか。
今回の記事では、これら保育施設の特徴についてお伝えしたいと思います。
■ 幼稚園
まずは幼稚園から。
幼稚園は文部科学省が管轄している教育施設です。
対象年齢は、「3歳になった春から小学校入学前まで」で、
保育園と異なり、決められた年齢になれば誰でも入園できます。
幼稚園の先生は、「幼稚園教諭免許状」を取得しており、基本的な生活習慣や言葉、文房具の使い方などを教えてくれます。
教育時間は、「9時から14時ぐらいまで」が一般的ですが、有料の延長保育に申し込めば、18時半ぐらいまで預かってくれる園もあります。
幼稚園には3歳未満児がいないため、園児たちは上履きを使用しています。
すべての子供に当てはまるわけではありませんが、保育園に比べるとのんびりした子が多いと感じる先生もいるようです。
■ 保育園
続いて保育園です。
保育園は厚生労働省が管轄している児童福祉施設になります。
対象年齢は、「生後から小学校入学前までの乳幼児」で、
幼稚園と異なり、親が病気や仕事などで「保育に欠ける」状態でないと入園できません。
保育園の先生は、「保育士資格証明書」を取得しており、食事、排泄、睡眠といった基本的な生活習慣や遊びを教えてくれます。
保育時間は、「7時半から18時ぐらいまで」が一般的ですが、原則は「両親が共に仕事の間と通勤時間」です。
ですので、厳しい所では、親が仕事で残業をする度に証明書の提出を求める園もあります。
一般的に幼稚園に比べると行動が機敏でしっかりしている、
しかし、どこか愛情に飢えている子が多いと感じる先生もいるようです。
■ 認可保育園と認可外保育園
さて、この保育園ですが、さらに認可保育園と認可外(無認可)保育園とに分けることができます。
保育園の設置にあたっては、定員や開所時間・保育時間、設備と面積、保育士や調理員の人数など、国が厳しい基準を設けています。
これらの基準を満たし、都道府県知事に認可されると「認可保育園」となり、何らかの要件が足りなかったり、行政の都合で認可が下りないと「認可外保育園」となります。
▼ 認可保育園
認可保育園は国が定めた基準をクリアしており、運営費も国や自治体から出ているので、認可外保育園よりも保育料が安いです。
認可保育園への入園を希望する場合は、自治体に申し込みを行います。
その際、保護者が仕事・病気・介護などで「保育に欠ける」状態にあることを証明する必要があります。
保育園の選考は月ごとに待機児童と新規申込者を対象に行われます。
申込みのあった家庭ごとに、入園の必要性が点数化され、
点数の高い家庭から優先的に入園できるようになっています。
具体的には、
□ 親族に子供を見てもらえない
□ 認可外保育施設を利用している
□ 収入が低い
といった項目に当てはまると点数が高くなる仕組みです。
認可保育園の倍率は子供の多い都市部ほど激戦になる傾向があり、
保育園に申し込みながらも、入園できないと、
保育園落ちた日本死ね!!!(2016年の流行語)
となるわけですね。
▼ 認可外保育園
一方、認可外保育園は、国の基準の一部を満たしていません。
たとえば、ビルの1室やショッピングモールにあるため、園庭がないような保育園がそれに当たります。
認可保育園が公立と私立が混在しているのに対し、認可外はすべて民間が運営しています。
運営費について、国や自治体から助成を受けている園もありますが、
そうでない場合は、認可保育園よりも保育料が高く設定されています。
認可外保育園への入園を希望する場合は、各園に直接申し込みを行います。
認可保育園のように子供を預ける理由を問われることもなく、誰でも利用することができます。
「今日は結婚式だから、1日だけ子供を預けたい」
といった一時保育を実施している所もあります。
■ まとめ
以上、幼稚園と保育園の大まかな特徴についてまとめました。
まずは、お住まいの地域で通園可能な幼稚園、保育園(認可・認可外含めて)を調べ、
自治体のホームページや窓口で地域の保育事情を確認しておきましょう。
保育内容、保育料、空きがあるかなど、すべての面で満足できる施設はありません。
保育内容は親子の時間でカバーできる部分もあるので、ひとまず虐待のない園であれば、お子様を預けてもよいと思います。