小中学校で習うレベルの有名なことわざ一覧の続きです。
前回までの”ことわざ”はこちらからどうぞ。
今回は、さ行の”ことわざ”を意味つきで紹介していきます。
「河童の川流れ」
「弘法も筆の誤り」
「猿も木から落ちる」
のように、似た意味のことわざを探してみると、さらに勉強になりますよ!
ことわざ一覧を意味つきで。小中学生向け、五十音順。さ行
さ行のことわざ
【さ】
先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)
相手よりも先にすれば、こちらが有利になる。
策士策におぼれる(さくしさくにおぼれる)
策士は、はかりごとを用いすぎてかえって失敗する。
酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)
酒は、ほどよく飲めば健康のためには一番よい薬である。
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)
その道に優れた者でも時には失敗することがある。
去る者は追わず(さるものはおわず)
去っていく者は、無理に止めない。
触らぬ神にたたりなし(さわらぬかみにたたりなし)
こちらから手を出さなければ害を受ける心配もない。面倒なことに余計な手出しをするなの意味。
山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)
体は小さくても、気性や才能が鋭く、しっかりしていることの例え。
三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)
三人も集まって相談すれば、素晴らしい考えが出るものだ。
【し】
親しき中にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
どんなに親しい間柄でも、礼儀は守らなければならない。
失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)
失敗してもその原因を突き止めて改良すればやがて成功する。
死人に口なし(しにんにくちなし)
死んだ人は口をきかない。(死人に無実の罪を着せる場合などに言う)
釈迦に説法(しゃかにせっぽう)
その道を知りつくしている人に対してその道の講義をすること。説く必要のないことの例え。
蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)
同類のもののすることは、その同類のものがよく知っているものだ。
朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)
人は、付き合っている友によって、よくも悪くもなることの例え。
初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
何事も最初の謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならない。
知らぬが仏(しらぬがほとけ)
知れば腹も立つが、知っていないから、心の広い仏のように許していられる。
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
できるだけの努力をして、後はなりゆきに任せる。
心頭を滅却すれば火もまた涼し
どんな苦しみも、精神を鍛えて超越すれば、苦しみと感じない。
【す】
好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)
好きだと自然にそのことが上手になるものだ。
過ぎたるはなお及ばざるがごとし(すぎたるはなおおよばざるがごとし)
何事もやり過ぎは不足と同じくらいよくないことだ。
捨てる神あれば拾う神あり(すてるかみあればひろうかみあり)
世の中には見捨てる人もいるが、その一方で助けてくれる人もいる。
住めば都(すめばみやこ)
不便な所でも住み慣れれば都のように住み心地がよくなってくる。
【せ】
背に腹は代えられぬ(せにはらはかえられぬ)
大切なことのためにはほかのことなど構っていられない。
船頭多くして船山に登る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)
指図をする人が多いために、かえって、目的とは違った方にことが進むこと。
善は急げ(ぜんはいそげ)
よい事は急いでしろ。
【そ】
そで振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
この世でのちょっとした関係でも、実は前世からの因縁によるものだ。
備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)
日頃から準備しておけば、いざという時に心配がない。
損して得を取る(そんしてとくをとる)
初めは損をしても後で利益をおさめる。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
さ行だけでも、たくさんのことわざがありましたね。
「三人寄れば文殊の知恵」
「釈迦に説法」
といった”ことわざ”を見ると、昔の人は仏教とのつながりが深かったことがわかりますね。
次回は、た行のことわざを一覧にする予定です。
お楽しみに!
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