私がうつ病を克服した体験談。回復したきっかけとは?(前編)

もう10年以上も昔になるでしょうか。

私が大学生だった頃、半年ほどうつ病にかかったことがありました。

今ではすっかり治って、仕事をバリバリこなし、冗談ばかり言っては、ゲラゲラ笑って過ごしているのですが、

当時のことを思い返すと、まるで地獄のような日々だったと思います。

うつになった男性

それで、世の中には、かつての私のように、今もうつ病で苦しんでいる人がたくさんいます。

「うつ病を治したい」

「人生をやり直したい」

患者さんたちは、心の底からそう願っているはずです。

そこで、今回の記事では、私がうつ病を克服した体験談をお話します。

どれぐらいの方に読んでいただけるのか予測もつきませんが、

たとえ一人でも、病気から回復するきっかけとなれば本望です。

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うつ病になった原因

それで、私がうつ病になった直接の原因は、就活と卒論です。

当時の就職活動は、大学3年生の秋から始まっていました。

テレビを見るのが好きだった私は、当初、テレビ局を中心に採用試験を受けていました。

テレビ番組を制作しているのはキー局ではなく、番組制作会社であることも知らなかった私は、面接で、

「カメラマンになりたいです」

などと答える有り様。

それで、倍率数百倍の難関を突破できるわけがありません。

あっという間に、民放4局の試験に落ちてしまいました。
(テレ東、受けなかったんかい~)

報道カメラ

問題なのはその後です。

今までテレビ局で働くイメージしかなかった私は、キー局の試験に不採用となり、

自分が何をやりたいのかが分からなくなってしまいました。

そこに追い討ちをかけたのが卒業論文です。

パソコンがほとんど使えなかった私は、卒業研究を行い、卒論を書き上げる自信が全くありませんでした。

「就職活動もしなければいけない」

「卒論も書かなければいけない」

とてつもないこの二つのプレッシャーは、私をうつにするのに十分でした。

うつ病の症状

その頃から、私の体に異変が起こるようになりました。

一番苦しかったのは、睡眠障害です。

布団に入ってもなかなか眠れない。

寝ても夜中に何度も目が覚める、朝も早く目が覚める。

しかも、眠っている間は毎晩悪夢を見るという…。
(思い出すだけでも、恐ろしい… ((;゚Д゚)ガクガクブルブル)

あとは、頭の中が常にモヤモヤしてて、何をするにも動作がゆっくりになるんですよね。

歩くのも一歩一歩が重いし、人と話すときも喉に何か詰まったようなしゃべり方になってしまう。

他には、

「文字を読んでも頭に入らない」とか、
「物事の決断にものすごく時間がかかってしまう」とか、
「涙もろくなる」

といった症状がありました。

涙を流す男性

一つエピソードをお話すると、大学の食堂に行った時のことです。

食べたいメニューが決められずに、ショーウインドーの前で立ち尽くしてしまうんですよ。

(うつになると、食欲もなくなるので、そもそも食べる気がしないのですが…)

それでも何とか決めて、出てきた白米を一口食べると、

「あ、ご飯ってこんなにおいしかったんだ…」

って涙がボロボロ出てくるんです。

考えてみてください。

学生さんがたくさん集まる食堂で、一人、ライスを口にしながら号泣している奴がいるんですよ。

周囲から見たら異様な光景だったと思います。

回復に役立たなかったもの

これ以上じらしても仕方ないので、私がうつ病から回復したきっかけについて話していこうと思います。

その前に、うつ病を治すのにあまり役立たなかったことを二つほど挙げておきたいのですが、

まず一つ目は、

「うつ病患者が集まるインターネット掲示板への参加」

です。

座ってPCを操作する女性

「うつになった人たちが、苦しみを分かち合うことは大切だ」

という意見もあると思いますが、少なくとも私にとっては回復の妨げになってしまいました。

なぜなら、うつの人は、考え方が超超超~~~マイナス思考になっているので、

マイナス思考の人同士で集まっても、考え方の癖が直らないんですよ。

あとは、掲示板でうつ友達ができたりすると、

「私がこの人を治してあげなければ…」
(その前に、自分を何とかしろよww)

とか、

「せっかくできた友人から離れたくない、離れてほしくない」

とか余計な感情が出てきて、回復が遅れてしまうように感じました。
(あくまで、個人的な感想です)

それから二つ目は、

「うつになった原因を、生い立ちや性格のせいにすること」

です。

「私がうつ病になったのは、親の愛情が不足しているからだ」

とか、

「僕は真面目過ぎるから、うつになりやすいんだ」

といったものです。

しかし、ですね…。

あえて言わせてください。

「それが分かったから、何なんですか?」

と。

私が育った家庭は、幼少の頃から両親が喧嘩ばかりしていました。

私が夜布団に入ると、深夜に父が仕事から帰ってきて、毎晩のように母と怒鳴り合っていました。

それは、両親が離婚するまでの20年間にわたって続きました。

喧嘩をする夫婦

このように、夫婦仲が悪かったり、親がアルコールに依存していたり、虐待があったりする家を「機能不全家族」と呼ぶらしく、

機能不全の家庭で育った子供は、うつ病などの心の病になりやすいらしいのです。

ですが、先ほども申し上げたように、それが分かったからといって、

何の解決にもならないじゃないですか。

「私は、機能不全家庭で育ったからうつ病になったんだ」

「だから悪いのは親だし、私は治らないんだ」

と環境や他人のせいにしていたら、いつまで経っても治りませんよ。
(ちょっと、言いすぎた。ごめんなさい)

大切なのは、あなたがこれまでの生き方や物の考え方を見つめ直して、

病気を治すために行動することなのです。

続きはこちら

私がうつ病を克服した体験談。回復したきっかけとは?(後編)

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