小中学校で習うレベルの有名なことわざ一覧の続きです。
前回までの”ことわざ”はこちらからどうぞ。
今回は、か行の”ことわざ”を意味つきで紹介していきます。
覚えるだけでなく、実際に使ってみると、より理解できますよ!
ことわざ一覧を意味つきで。小中学生向け、五十音順。か行
か行のことわざ
【か】
飼い犬に手をかまれる(かいいぬにてをかまれる)
普段から世話しているものに裏切られ、ひどい目にあうこと。
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
何事も子の性質は親に似るものだ。
勝ってかぶとの緒を締めよ(かってかぶとのおをしめよ)
物事に成功しても油断すると失敗することがあるから、心を引き締めろ。
河童の川流れ(かっぱのかわながれ)
たくみな人も時には失敗することもある。
金の切れ目が縁の切れ目(かねのきれめがえんのきれめ)
金のあるうちはちやほやされるが、金がなくなると冷たく扱われる。
金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの)
金は世間を回っているものだから、いつかは自分の所にもやってくる。
壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
秘密のもれやすいことの例え。
果報は寝て待て(かほうはねてまて)
幸運は、あせらず待っていれば、自然とめぐってくるものだ。
亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
多年の経験は値打ちがあるということ。
鴨がねぎをしょってくる(かもがねぎをしょってくる)
いっそう好都合になることの例え。
枯れ木も山のにぎわい(かれきもやまのにぎわい)
つまらないものでもある方がましであることの例え。
かわいい子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
かわいい子供は、親の手元において甘やかすよりも、他人の中で苦労させた方が、しっかりした人間になる。
【き】
聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)
話ではたいそうよいが、実際はひどく悪いこと。
九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
大変危ない命が、やっとのことで助かる。
窮鼠猫をかむ(きゅうそねこをかむ)
追い詰められた弱い者が、強い者に反撃する例え。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ)
知らないことを人に聞くと、その時は恥ずかしい思いをするが、聞かないと一生恥をかくことになる。
【く】
臭い物にふたをする(くさいものにふたをする)
悪事・失敗などを人に知られないように一時逃れに隠す。
腐っても鯛(くさってもたい)
もともとよいものは、古くなったり、傷んだりしても、それだけの値打ちはあるという例え。
口は災いの門(くちはわざわいのもん・かど)
うっかりした言葉から災難を招くことがある。言葉をつつしめ。
苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)
いつもは信心をしない人が、苦しいときだけ神の助けを求めること。
君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)
人格者は、身をつつしみ、危険に近づかないように注意するものだ。
【け】
鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
大勢の中で下積みになるよりは、少人数の仲間でも、その中心人物となる方がよい。
継続は力なり(けいぞくはちからなり)
何事も続けていれば自分の力になるものだ。
怪我の功名(けがのこうみょう)
何気なしにやったこと、あるいは失敗・災難だと思ったことが、意外によい結果をもたらすこと。
【こ】
後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
事が終わった後で、あれこれ悔やんでも、何の役にも立たないものだ。
好事魔多し(こうじまおおし)
よいことやめでたいことには、とかく、邪魔が入りやすい。
郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)
人は、自分が住んでいる環境の風習に従うのがよい。
弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)
どんなに優れた者でも、時には誤りをおかすことがあるという例え。
紺屋の白ばかま(こうや・こんやのしろばかま)
人のことばかりして、自分のことをする暇がないこと。また、人にはうるさく言うが自分のことは何もできていないことの例え。
虎穴に入らずんば虎児を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
危険を冒さなければ、素晴らしい結果は得られない。
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
失敗しないように、前々から用心しろの意。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
か行だけでも、たくさんのことわざがありましたね。
ことわざは、昔から伝わるものですが、
「継続は力なり」
のように、現代でも役立つ教えが多いと思いました。
次回は、さ行のことわざを一覧にする予定です。
お楽しみに!
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