ビジネスマン・ウーマンであれば、おそらくほとんどの人が持っているであろう悩みってありますよね?
それは、
「商品が売れない」
ということです。
正直言って、どの会社も「売上至上主義」じゃないですか。
上司が「売上を上げろ!」ってガミガミうるさいと思うんです。
でも、僕らが売上から給料をもらっている以上、会社という組織がある程度そうなってしまうのは仕方がないのかなと。(もちろん、パワハラはいけませんが…)
だからこそ、営業や販売において商品が売れるようになれば、仕事も楽しくなるし、上司からも認められて会社や社会にとって必要な人材になることができます。
今回のシリーズでは、商品が売れなくて悩んでいる人が、ほんの少しでも気付きを得て、わずかでも売上アップできるような、そんな方法をお伝えできればと考えています。
■ 売れない人が持っているマインド
「商品が売れない」「商品を売るのが苦手」という人が共通して持っているマインド(心構え)があります。
それは、
「自分は押し売りをしているのではないか?」
という罪悪感です。
次のうち、あなたはどちらの販売員から商品を購入したいですか?
「これ、すごくいいですよー☆」
「それで悩んでるなら、こちらの商品がおすすめですよー♪」
と提案してくれる販売員。
「いや、それはちょっとお客様には合わないかもしれませんね…」
「もし、お高いと感じるのであれば、少し値引きさせていただきますので…」
と歯切れの悪い販売員。
いかがでしょうか。断然Aですよね。
自分が買い物をするときのことをイメージしてみてください。
お客様は、
「私はいい買い物をした」
と思いたいのです。
それにも関わらず、肝心の店員が自分の商品に自信がなくて、
「この商品、そんなに良いものじゃないんですよね~」
みたいなオーラを出していたら、
「あ~、それならやめておこうかしら」
となってしまうのは当然です。
■ 商品の本当の価値に気付く
では、Bの販売員は、なぜ「押し売りをしている」という罪悪感を持ってしまっているのでしょうか。
それは、世の中に存在するあらゆる商品の本当の価値に気付いていないからです。
「こんなガラクタ商品誰が買うのだろう?」
とか、
「私だったら絶対買わない」
などと思ってしまっているのですね。
確かに、一部のブラック営業会社は、本当にガラクタ商品を目玉の飛び出るような値段で売り付けていたりするのですが、
そうでない普通の会社であれば、扱う商品は確かな“価値”を持つもののはずです。
その商品が持つ本当の価値を見出すためには、その商品に関わっている人たちの努力に思いをはせることです。
たとえば、昼食で焼魚定食を食べているときも、
お米や大根を作ってくれる農家の人、
それらの魚や野菜を運んでくれるトラックの運転手さん、
そして、食材を調理してくれる定食屋のおばちゃん。
こうした人たちが汗を流して一生懸命働いている様子を思い浮かべるのです。
すると、あなたの目の前にある焼魚定食が、実はとんでもない「ごちそう」であることに気付きます。
「あぁ、自分は多くの人たちの努力のおかげで、こんなにおいしいご飯が食べられるんだな。何てありがたいのだろう。
世界には、その日食べるものにも困っている人がたくさんいる中で、自分は何て幸せなんだろう」と。
■ まとめ
そうです。
世の中に簡単に作れるものなど何一つないのです。
その事実を事実として受け止められるかどうか。
あなたが仕事で扱っている商品も、焼魚定食と同じようにたくさんの人が協力してでき上がった素晴らしいものなんです。
そのことに気付けば、「私は押し売りをしている」などという気持ちもなくなり、
「この素晴らしい商品を多くの人に使ってもらおう」と思えるのではないでしょうか。
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