はい、どうも。こんにちは、cueです。
前回は、マイナンバーカードがどのようなカードなのか、
また、カードを作るとどんなメリットがあるのか、
ということについてお話しました。
そこで述べたように、マイナンバーカードには多くのメリットがあるわけですが、
様々な行政手続で使われたり、強力な身分証明書となるだけに、
個人情報が漏洩(ろうえい)したり、なりすましによって悪用されたりしないか、
ということが心配です。
具体的に、読者の方が不安に感じていることとしては、
2. マイナンバーカードを悪用されて、なりすましの銀行口座を作られてしまうのではないか?
3. お店の店員にマイナンバーカードのコピーを取られても問題ないのか?
の3つが挙げられます。
そこで、今回は、こうしたセキュリティ面からマイナンバーカードについて調査していきたいと思います。
マイナンバーカードのセキュリティ対策
まずは、「マイナンバーカード総合サイト」でうたわれている、
マイナンバーカードのセキュリティ対策を見てみると、
といった対策が施されているようです。
これを基に、先ほどの問題について検討していきます。
セキュリティについての検討
マイナンバーを他人に知られたら、財産や病歴を知られてしまうのか?
4. より、そもそもマイナンバーカードのICチップには、財産や病歴といった、
プライバシー性の高い情報は記録されていません。
気になるようであれば、5. の方法でICチップに格納されている情報を確認することもできます。
また、6. のように、ICチップから情報を抜き出す行為への対策も取られているので、
マイナンバーカードから他人の財産や病歴を知ることは難しいと思われます。
次に、ICチップからではなく、マイナンバーの数字から、そうした情報を知ることができるかという問題ですが、
まず、他人のマイナンバーを不正に取得すること自体が犯罪として、厳しく罰せられることになります。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律
第51条
人を欺き、人に暴行を加え、若しくは人を脅迫する行為により、又は財物の窃取、施設への侵入、不正アクセス行為、その他の個人番号を保有する者の管理を害する行為により、個人番号を取得した者は、3年以下の懲役又は150万円以下の罰金に処する。
また、システム面として、税の情報は税務署、年金の情報は年金事務所というように、
個人情報は各行政機関で分散管理されているので、マイナンバーだけを基に、
行政機関のシステムから情報を盗み取ることはできませんし、ましてや、
あらゆる個人情報が一斉に漏れるなどという事態は考えにくいです。
「個人情報の管理の方法について」(内閣府)(http://www.cao.go.jp/bangouseido/faq/faq5.html)を加工して作成
マイナンバーカードを悪用されて、なりすましの銀行口座を作られてしまうのではないか?
2. で示したように、マイナンバーカードは顔写真入りのカードなので、
他人になりすますことは難しいでしょう。
お店の店員にマイナンバーカードのコピーを取られても問題ないのか?
マイナンバーカードのコピーでは、行政手続はできませんし、当然身分証明書として用いることもできません。
また、前に述べたように、マイナンバーだけでその人の個人情報を入手することは、至難の業です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マイナンバーカードには、顔写真や偽造対策が施されているため、
他人が簡単になりすますことはできません。
また、紛失や盗難に遭ったときも、カードを停止できますし、
そもそもICチップには重要な情報が入っていないので、
個人情報が漏洩する心配も限りなく少ないということです。
まずないとは思いますが、仮にマイナンバーカードが悪用されて、
身に覚えのない請求が来たとします。
しかし、その時は、
「知らない」
と突っぱねるだけで十分です。
あなたが、契約してもいないことに、責任を負う必要などないのです。
次回は、いよいよマイナンバーカードを作るための申請方法について、
お伝えする予定です。
ありがとうございました!