以前、どこかの記事に書いたことがあるかもしれないのですが、
私の職場の労働環境がなかなかのブラックなんですよ。
休日は週に1日取れればマシな方で、繁忙期になると、1か月以上休んでいない職員もチラホラ…。
会社は「ちゃんと休みを取れ」って言うんですよ。
でもね…、私はこう言いたい。
「ちゃんと休みを取るから、人を増やしてくれ!」
と。
愚痴っぽくなったのでこの辺でやめておきますが、そんな感じなので、
日々栄養ドリンクを飲んで仕事を乗り切っていたんです。
しかし、ある時、ふとこんな疑問がわいてきました。
「これって、カフェインの取り過ぎで死んでしまうのでは?」
事実、2015年に福岡のガソリンスタンドで勤務していた20代の男性が、
カフェイン中毒で死亡しているんですよ。
この店は24時間営業で、男性は、夜勤の眠気覚ましにカフェインの錠剤やエナジードリンクを日常的に飲んでいたそうです。
というわけで、今回の記事では、
についてお伝えしたいと思います。
カフェインの副作用や効果について
それでは早速、カフェインの副作用や効果を見ていきましょう。
まず、カフェインの効果としては、
といったものがあります。
「眠気覚ましにコーヒーを飲む」というのは、最初の覚醒作用を利用しているわけですね。
次に、カフェインの副作用についてですが、
などが知られています。
また、カフェインの離脱症状*1 としては、
といった症状が、減量から2日後ぐらいにピークを迎えます。
*1 離脱症状 … かつては禁断症状と呼んだが、薬を断った場合だけでなく、減量したときも症状が現れるため、この語を用いるようになった。
カフェイン中毒とは?
次に、短時間でカフェインを過剰摂取した時に引き起こされる「カフェイン中毒」の症状について見ていきます。
まず、精神的な症状としては、
といった、カフェインの副作用が現れますが、重症になると、
などが現れます。
一方、身体的な症状としては、
などが見られます。
中毒とカフェイン摂取量について
それでは最後に、
「カフェインをどれぐらい取ると中毒を引き起こしてしまうのか?」
という摂取量の目安をお伝えしたいのですが、
身近な飲み物に換算した方が分かりやすいと思うので、
まずはそれらに含まれるカフェイン量から見ていきます。
製品名 | カフェイン量 |
---|---|
緑茶 | 0.13~0.21mg/mL |
紅茶 | 0.20~0.30mg/mL |
コーヒー | 0.26~0.60mg/mL |
コーラ | 0.10~0.19mg/mL |
エナジードリンク | 0.30~0.40mg/mL |
チョコレート | 0.25~1.2mg/g |
眠気予防薬(錠剤) | 100~200mg/回 |
以下、この数字を基に、中毒を引き起こすカフェイン摂取量を計算していきます。
欧州食品安全機関(EFSA)によれば、健康な成人が摂取しても安全と考えられるカフェイン量は、
1回につき、3.0mg/kgまで
1日につき、5.7mg/kgまで
とされています。
したがって、20~30代男性の平均体重を65kg、女性の平均体重を50kgとした場合、
摂取しても安全なカフェイン量は、
1回につき、195mg(男性)、150mg(女性)
1日につき、370mg(男性)、285mg(女性)
となりますので、身近な製品に換算すると以下の表のようになります。
この表を見てみると、男性の場合、
・コーヒー … 1回に缶コーヒー1本、1日2本まで。
・コーラ … 1回にペットボトル2本、1日3本まで。
・エナジードリンク … 1回に1本、1日2本まで。
が目安となり、女性の場合は、
・紅茶 … 1回に2杯、1日4杯まで。
・チョコレート … 1回に板チョコ2枚、1日4枚まで。
が安全な摂取量と考えられます。
ちなみに、一般的な成人が、1時間以内に6.5mg/kg以上のカフェインを摂取した場合は約50%が、
3時間以内に17mg/kg以上のカフェインを摂取した場合は、ほぼ100%、中毒を引き起こします。
ですので、
1回で缶コーヒーやエナジードリンクを3本も空けたり、
コーラを2L以上飲んだり、
板チョコを5~6枚食べたりしてはいけません。
(そんな人いるのか?)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうして、カフェインの副作用を見てみると、あまり健康に良い物質ではなさそうです。
人の体を車に例えれば、ガソリンが残っていないのに、無理やりアクセルを踏んでいるような状態です。
元気を出すためには、カフェインに頼るのではなく、やはり健康的な食事と十分な休息によるべきなのでしょう。
読者もカフェインの取り過ぎには気をつけてください。
また、カフェインの限度量には個人差がありますので、この記事の目安を過信せず、
ご自身の体に合わせて管理されてください。
私も栄養ドリンクを飲み過ぎないようにします(笑)
最後までお読みくださり、ありがとうございました!