前回の記事では、「MathJax LaTeX」プラグインを使って、WordPressに数式を導入する方法についてお伝えしました。
まだ前回の記事をお読みでない方はこちらから。
このプラグインのおかげで、美しい数式をブログで使えるようになったのは良いのですが、
ここで一つの疑問が浮かびます。
文中に数式を入れるにはどうすればいいんだろう?
そうなんです。
MathJax LaTeXで数式を「$$」2つで囲んでしまうと、その場所で勝手に改行され、しかも中央揃えになってしまうんですね。
たとえば、こんな感じに。
文中に数式を入れたいよー。たとえば、$$x^2$$とか、$$\sqrt{2}$$とか。
そこで今回は、MathJax LaTeXプラグインで、文章の途中に数式を入れる方法について検証してみたいと思います。
■ 検証実験
▼ 「$$」で囲むのをやめる
「$$」で囲むと改行・中央揃えされてしまうなら、「$$」で囲むのをやめればいいんじゃないか?
ということで、試してみたのが以下の文。
文中に数式を入れたいよー。たとえば、x^2とか、\sqrt{2}とか。
結果は、こちら。
やはりダメでした。数式の部分が数式として認識されていません。
考えてみれば当たり前ですが。
▼ \text{}を使う
ネット検索の結果、“\text{}”を使えばよいという情報を入手。
早速試してみることに。
$$\text{文中に数式を入れたいよー。たとえば、x^2とか、\sqrt{2}とか。}$$
結果は、こちら。
全然ダメですね。
\text{}の中に数式を入れると、数式として認識されなくなってしまうようです。
▼ 文章も「$$」2つで囲む
いいことを思いつきました。
逆転の発想です。
数式を文章の中に入れるのではなく、
文章を数式の中に入れてしまえばよいのではと。
つまり、こういうことです。
$$文中に数式を入れたいよー。たとえば、x^2とか、\sqrt{2}とか。$$
結果は、こちら。
うん、今までで一番まともな気がしますが、やはり中央揃えされてしまうことと、フォントが何だか変ですね。
▼ 「$」2つで囲む
さらにネット検索を続けると、数式を「$」2つで囲めば文中に数式を入れられるとのこと。
なーんだ。「$」を1つ減らせばいいだけだったのか。
ということで、試してみたのが以下の文章。
文中に数式を入れたいよー。たとえば、$x^2$とか、$\sqrt{2}$とか。
結果は、こちら。
ん? ドルマークがそのまま表示されてしまいました。
いじわるー、いじわるー、インチキー!
いじわるー、いじわるー、インチキー!
(↑ 某ファミコンゲームネタより)
▼ \begin{math}と\end{math}で囲む
さらに、検証は続きます。
数式を「\begin{math}」と「\end{math}」で囲むといいらしいです。
たとえばこんな感じ。
文中に数式を入れたいよー。たとえば、$$\begin{math}x^2\end{math}$$とか、$$\begin{math}\sqrt{2}\end{math}$$とか。
結果は、こちら。
もうねー、最悪の結果ですよ。
改行はされるわ、中央揃えになるわ、おまけに、
「’math’なんて環境知らねーよ」
と怒られてしまいました(泣)
▼ 「\(」と「\)」で囲む
やはり、文中に数式を入れるのは無理なのか…。
と、諦めかけたとき、ついに見つけたのが、数式を「\(」と「\)」で囲む、という方法です。
とりあえず、やってみることに。
文中に数式を入れたいよー。たとえば、\(x^2\)とか、\(\sqrt{2}\)とか。
結果は、こちら。
キタ――(゚∀゚)――!!
ついに、きましたよ!
きれいに文中に数式が入っています。
苦労してあれこれ試した甲斐がありました。
■ まとめ
ある物をその場に埋め込むことをIT用語で「インライン」というそうです。
ですので、今回は「数式をインラインで入れる方法」について検証したことになります。
そして、その結論は、
数式を「\(」と「\)」で囲め!
ということでした。
最後までお付き合いくださり、感謝いたします。