1年のうち3か月ぐらい、咳(せき)が止まらなくなる時期があるんです。
咳が出るのでマスクをしていると、
「お風邪ですか? レレレのレー?」
と聞かれるのですが、風邪ではないんです。
なぜなら、熱もないし、体もピンピンしているから。
でも、なぜか咳と痰(たん)だけが出るんですよねー。
それで、ネットで色々調べてみたら、症状がどうも
「気管支炎」
っぽいなと。
そこで、今回は「気管支炎」をテーマに取り上げ、原因や症状、治療、予防、他人にうつるか、ということについてまとめてみたいと思います。
■ 気管支炎とは? その原因
気管支炎とは、その名の通り、
気管支の炎症
です。
それでは、また来週~。
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って、まだ画面を閉じないでくださいね(笑)
実は、この気管支炎、原因によって以下の2つに分かれるんです。
▼ 急性気管支炎
細菌やウイルスが気管支の粘膜に感染して発症します。
風邪をひいた後に気道が炎症を起こし、気管や気管支にまで広がるとこの急性気管支炎になります。
主なウイルスや細菌としては、
ウイルス … インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス
細菌 … 肺炎球菌、マイコプラズマ、百日咳菌
などがあります。
マイコプラズマ?
…違うか。
▼ 慢性気管支
細菌やウイルスではなく、主に空気の汚れが原因で発症する気管支炎です。
具体的には、
□ 大気汚染
□ アレルギー反応(埃(ほこり)、ダニ、ノミ)
などを指します。
また、最近ではストレスが原因の気管支炎も増えているようです。
痰を伴う咳が1年間に3か月以上続いている状態が2年以上に及ぶと、慢性気管支炎と診断されます。
成人男性に多く、冬に悪化しやすいです。
■ 症状
気管支炎の主な症状は以下の通りです。
□ 食欲不振
□ 全身の倦怠感
□ 肩こり
□ 手足の筋肉痛、関節痛
□ 下痢、嘔吐
□ 胸の不快感
□ 鼻水
□ 頭痛
風邪と症状が似ていますが、風邪が鼻や喉(のど)に炎症を起こすのに対し、
気管支炎は気管支が炎症を起こす所が異なります。
また、喘息(ぜんそく)は呼吸困難になるほど咳込みますが、気管支炎は呼吸困難にはならないのが喘息との違いです。
■ 検査
胸部レントゲン撮影を行い、肺の陰影を調べます。
また、痰の培養検査では、痰に含まれる細菌やカビを突き止めることができます。
必要に応じて、呼吸機能検査やCT検査などを実施することもあります。
■ 治療
咳が止まらない症状にも様々な病気の可能性が考えられるので、まずは医療機関(呼吸器内科)を受診するようにします。
気管支炎の場合、「対症療法」といって患者の症状や体調に合わせた治療が行われます。
ウイルスに効く薬はないので、安静にしながら水分や栄養を十分に補給することで治していきます。
咳が強い場合には「鎮咳薬(ちんがいやく)」、痰が絡む場合には「去痰薬(きょたんやく)」と、それぞれの症状を和らげる薬を使用します。
また、ウイルス以外の病原菌が関与している場合は、抗菌薬が処方されることもあります。
■ 予防
急性気管支炎は、風邪に続いて発症するので、まずは風邪の予防に努めます。
□ 十分な栄養をとる
□ 適度な運動をする(ウォーキング、ストレッチ)
また、冬場は空気が乾燥して咳が出やすくなるので、
□ 保温
□ 水分補給
を行い、喉を清潔に保つようにします。
(そろそろ、家の掃除もしないとダメかな~笑)
■ まとめ
気管支炎には様々な原因がありますので、他人にうつるかどうかは一概には言えないのですが、
ウイルスや細菌によるものは咳によって感染が広がります。
予防にはマスクの着用が効果的です。
気管支炎は、重大な病気につながっている可能性もあるため、
「たかが咳」
と思わず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
(↑ 自分に言い聞かせている)