水虫の原因や症状と治療。かゆい、臭い水虫を治す

夏の時期、長時間靴を履いているビジネスパーソンを悩ませるものがあります。

それは、

水虫

です。

水虫300

こいつは、本当に厄介者ですよ。

かゆい

汚い

臭い

感染する

まさに、「4K」ですね。

今回の記事では、足が水虫になってしまう原因やその症状、そして水虫の治療と予防について紹介していきます。

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■ 原因

江戸時代の頃、水虫の原因は、

「田んぼの中の虫に刺されるから」

と考えられていました。

だから、「水虫」という呼び名になったんですね。

しかーし、まさか田んぼの中にそのような虫がいるはずもなく、

水虫の真の原因は、

白癬菌(はくせんきん)

という真菌(カビ)です。

水虫になると、足の皮膚がポロポロはがれ落ちるようになります。

それが、床やスリッパや浴室のマットなどにばらまかれ、

それを他の人が足で踏んづけると、その人にうつるわけですね~。

(なんて、おそろしい…)

ただし、皮膚に白癬菌がくっついても、ただちに水虫になるわけではなく、

菌が皮膚表面の「角質層」という部分に侵入するのに、24時間ほどかかるといわれています。

皮膚300

白癬菌に角質層への侵入を許してしまうと、菌はそこにある「ケラチン」というタンパク質をエサにして、定住・増殖していきます。

(いわゆる、“寄生”というやつですね)

白癬菌は、温度15℃以上、湿度70%以上という高温多湿の環境を好みますので、

春から夏にかけて水虫の症状が出始めて、

秋から冬にかけて水虫の症状が収まる、

というサイクルを繰り返すのです。

白癬菌は頭や手、体にも感染しますが、9割近くは足です。

その理由は、ビジネスパーソンが仕事で1日中靴を履いているので、

足元が蒸れ、菌にとって最適な“高温多湿”の環境となっているからです。

(そんなの、イヤだ…)

■ 症状

足にできる水虫は、次の3種類に分けられます。

▼ 趾間型(しかんがた)

趾間型

“趾間”というのは、指のまたの部分のことですね。

特に、中指と薬指の間に多く、

皮膚が赤くジュクジュクになって皮がむけたり、

白くふやけてブヨブヨになったりします。(湿潤趾間型)

また、皮膚が乾燥してカサカサになり、

皮むけやひび割れを起こすタイプもあります。(乾燥趾間型)

いずれも強い“かゆみ”があるのが特徴です。

▼ 小水疱型(しょうすいほうがた)

小水疱型

足の裏の土踏まず周辺に小さな水疱ができ、

日がたつと赤くなって皮がむけてきます。

やはり、強い“かゆみ”を伴います。

▼ 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)

角質増殖型

足の裏やかかとの角質が硬く厚くなり、乾燥してひび割れたようになります。

かゆみはほとんどありません。

■ 治療

さて、いよいよ水虫の治療ですが、市販薬で治せる場合と治せない場合があります。

□ 足の水虫
□ いんきんたむし(股部白癬)
□ ぜにたむし(体部白癬)

については、薬局の薬剤師と相談しながら適切な薬を選んでもらい、それを塗って様子を見てもよいでしょう。

ただし、

□ 爪の水虫(爪白癬)
□ しらくも(頭部白癬)
□ 患部が広範囲に広がっている
□ 患部が化膿している、炎症がひどい
□ 妊婦、乳幼児、アレルギー体質の人
□ 市販薬を2週間塗っても効果がなかった人

については、きちんと医療機関で皮膚科専門医の診断を受けることが完治への近道です。

医師に治療の方向性を示してもらい、処方された薬を正しく使用します。

塗り薬の場合は、お風呂で足をよく洗った後、水気をしっかりと拭き取ります。

そして、薬を患部を中心に、それ以外の場所にもまんべんなく塗り広げます。

これは、白癬菌が患部以外の場所にも幅広く寄生しているためです。

また、足の皮膚をこすったり削ったりして傷つけると、傷口から菌が侵入しやすくなるのでやめましょう。

両足に薬を塗り込んだら、蒸れないようにしっかりと乾かすのがコツです。

塗り薬を使い始めると、1週間ほどで症状が改善してきますが、この時、

「OK! 治った、卒業。」

と治療をやめないことが重要です。

薬によって症状が和らいでも、角質層の奥深くに菌が潜んでいることがあります。

ですので、足の皮膚が新陳代謝(ターンオーバー)によって新しく入れ替わるまで、

少なくとも1~2か月は薬を塗り続けるようにしてください。

■ 予防

薬によって完治した後は、再発しないように予防に努めましょう。

以下、いくつかの予防策をお伝えします。

▼ 皮膚を清潔に保つ

外出先から帰宅したら足を洗う習慣を身につけます。

指と指の間を念入りに洗って、よく拭き取りましょう。

皮膚を傷つけるので軽石やナイロンタオルは使わずに、石鹸で優しく洗ってください。

▼ バスマットやスリッパの共用をやめる

バスマットが湿ったままだと白癬菌の温床になるので、毎日洗濯・乾燥して交換するようにします。

また、バスマットやスリッパの共用をやめることで、家族への感染を防ぐ効果があります。

▼ 床をこまめに掃除する

家の床には白癬菌のついた皮膚のかけらがバラまかれています。

こまめに掃除機をかけたり、拭き掃除をして取り除きましょう。

▼ 靴下や靴を毎日取り替える

靴下も毎日取り替えましょう。

ナイロン製より、木綿製のほうが湿気をよく吸収します。

また、足の指がくっつきやすい人は、5本指靴下がおすすめです。

5本指靴下

靴は通気性の良い靴を3足ぐらい履き分けます。

履かないで休ませている靴は、涼しくて風通しの良い所に置いたり、乾燥剤を入れたりして、

しっかり乾燥させるようにします。

■ まとめ

30年ほど前まで、水虫の治療は難しいと考えられていました。

「水虫の治療薬を発明したらノーベル賞もの」

とまで言われたほどです。

しかし、医療の進歩によって水虫は治すことができる病気になりました。

大切な家族にうつさないためにも、家族で協力し合い、

全員で完治を目指していくことが大切です。

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